2024/10/04 お知らせ
10月 ボタニカアート(トリカブト)
今月のボタニカアートは、トリカブトです。
トリカブトは、学名がAconitum lycoctonumと記されています。
Aconitumは語源が分っていませんが、トリカブト属を示し、 lycoctonumはラテン語で同じキンポウゲ科に属する「レイジンソウに似た」と言う意味を示しています。
通常トリカブトの仲間の花は青紫色ですが、本種は黄色い花でして比較的ヨーロッパに多く自生しているようです。
トリカブトの仲間の根茎を附子と称し毒性が最も強い生薬の一つと認識されています。
ハナトリカブトやオクトリカブトはブシとして第十八改正日本薬局方に収載されています。
猛毒性成分はアコニチン系アルカロイドですが、薬局方にも義務付けられています通り、
過圧下加熱する修治によりアコニチン系アルカロイドは部分加水分解を受けて減毒されます。
このことにより冷え、鎮痛、強心等の作用が現われ、附子剤と呼ばれる漢方薬に配合されます。
本画は1800年Vietzによる作品です。