2024/12/03 お知らせ
12月 ボタニカルアート(ムラサキバレンギク)
今月のボタニカルアートは、ムラサキバレンギクです。
キク科のムラサキバレンギクは学名がEchinacea purpurea L.で北アメリカ原産の多年生草本です。
通常エキナケアと呼ばれますがこれは属名に由来しています。
6月~夏にかけて茎の先に花弁が若干垂れ下がった赤紫からピンクの花を開きます。
初秋開花期が過ぎると頭花は太く長く伸びますので、その様は熟したトウモロコシに似ていることから、パープルコーンフラワー(purple cone flower)と呼ばれています。
ムラサキバレンギクは、アメリカの先住民が民間薬として風邪、歯痛、のどの痛み等に用いてきました。
アメリカでは19世紀に入って近代的な医療に組み込まれ風邪の予防等に用いられました。
その後ヨーロッパに渡り主としてドイツで研究が進み、免疫系を高めるため、感染症や風邪に有効かつ
安全性の高い生薬であることが明らかになり、現在はドイツで医薬品となっています。
又、サプリメントとして世界で広く用いられています。
本画はカーチスによる1786年の作です。