2025/01/10 お知らせ
1月 ボタニカルアート(ヤナギ)
今月のボタニカルアートは、ヤナギです。
ヤナギ科に属し、ヨーロッパからロシア地方に自生します。
学名がSalix repensで、属名のSalはケルト語の「近い」から、lisは「水」を意味します。
種名のrepensは「匍匐する」の意味ですので、水辺に横たわりながら成長して行く様を想像出来ます。
ヤナギはおめでたい木としてお正月に飾っていたことを思い出します。
ヤナギは薬用としての歴史が古く、紀元前400年頃ヒポクラテスがリュウマチに用いていたことが知られています。
以来ヨーロッパで痛み止めとして用いられ、19世紀に入り天然物から有効成分の単離が進む中でサリシンが活性成分として見つかりました。
サリシンは胃潰瘍になり易いため1897年ドイツでアスピリンが合成され今に至っています。
本画はサワビーによる1700年代末の作です。