2025/08/01 お知らせ
8月 ボタニカルアート(チャノキ)
今月のボタニカルアートは、チャノキです。
ツバキ科に属するチャノキです。
学名がThea viridisとなっていますが、現在はThea sinensisが用いられており中国が原産地と言う事が判ります。
栄西が1191年中国からチャの種子を持ち帰り背振山の麓に植えたと伝えられ、今は茶徳碑が立っています。
時代が進み、豊臣秀吉が九州遠征の折(1587年)利休に命じて箱崎の浜で茶会を開いたと言われ、
利休釜掛けの松と利休記念碑が九州大学医学部キャンパスにたっており、茶と九州のつながりが深い
ことを感じる事ができます。
茶にはタンニンの一種であるカテキン類が多量含まれており、抗ウイルス作用、抗酸化作用、
血圧降下作用、コレステロール低下作用等多くの薬効が確かめられていますので、美味しい茶より
渋い茶が有効と言えそうです。
また、疫学調査で茶を多く飲む人は認知症になり難いとの研究報告も出ています。
本画は1800年Vietによる作品です。