2024/09/03 お知らせ
9月 ボタニカルアート(ムラサキリンドウ)
今月のボタニカルアートは、ムラサキリンドウです。
※以前こちらのページに掲載しておりましたボタニカアートの画像が、セイロンケイヒでした。
正しくは下記の画像です。 2024年11月8日 修正。
ムラサキリンドウはリンドウ科に属する多年生草本です。
学名がGentiana purpureaとある通り花が赤紫色をしています。
リンドウ科植物は薬用として用いられるものが多い中で、ムラサキリンドウの根はノルウェーで胃薬として、また呼吸器疾患に用いられてきました。
ごく最近の論文によるとリンドウ科植物に多く含まれている苦味成分のゲンチオピクリン、センブリに含まれている極めて苦い成分、アマロゲンチン、また、エリスロセンタウリン、ゲンチオゲラール等、セコイリドイド配糖体と呼ばれる一連の苦味成分が含まれていることが判りました。
ムラサキリンドウはスイスやドイツの高原でよく目に付く植物なので、ヨーロッパに広く自生しているものと思われます。
また、中国の昆明辺りでも似た植物を見たことを思い出します。
本画はヨハン・ゾーンによる1700年代末の作品です。