2024/11/08 お知らせ
11月 ボタニカルアート(サフラン)
今月のボタニカルアートは、サフランです。
サフランはアヤメ科に属する多年草です。
11月頃球根から茎を伸ばし開花すると真っ赤な3本の雌しべが目立ってきます。それを集めて乾燥させたものがサフランです。
ヨーロッパ原産で数千年前から栽培されてきました。現在ではイラン、スペイン等が主産地です。
日本では100年以上前から主に豊後竹田地域で屋内栽培が続けられています。
サフランは広く薬用に用いられており、最も強い駆お血剤と言われていまして婦人病一般に用いられます。
又、漢方薬との相性が良いため広く投与されていますが薬価が1g360円と高いのが難点です。
サフランにはカロテノイド配糖体の真っ赤な色をしたクロシン類、独特の香り成分サフラナール、
苦味成分であるピクロクロシン等が含まれています。それらの中でクロシンの薬効が注目されており、
ノンレム睡眠を誘導し、記憶学習を活性化し、抗認知活性等を持つ生薬です。
本画はウインクラーによる1825年の作です。