2025/07/01 お知らせ
7月 ボタニカルアート(カノコユリ)
今月のボタニカルアートは、カノコユリです。
カノコユリはユリ科の多年草で学名はLilium speciosumです。
Liliumはラテン語で「ユリ」の意で、speciosumは「美しい」の意味です。
鹿子模様があることから名前がつけられた美しいユリです。
花言葉を紐解いてみますと、上品、気品、慈悲深さ、威厳、格調等が見られます。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、と美人を愛でています。
九州、特に鹿児島地方に自生するユリですが、絶滅危惧種に指定されている中で、現在では園芸種として広く栽培されています。
世界的に見ると江戸時代にシーボルトが球根を持ち帰り、ヨーロッパで栽培が始まり、品種改良が重ねられ色々な品種が作り出されたと言われています。
球根は百合根と呼ばれ食用にされます。
また、生薬としては百合(びゃくごう)と称し、滋養強壮、鎮咳、鎮静、消炎等を目的に用いられます。
漢方薬としても、百合知母湯、百合地黄湯等に配合されます。
本画はパキソンによる1834年の作です。